■新撰組とは
新撰組とはいつの時代のどのような組織だったのかを説明します。
■新撰組が活躍した時代背景
1863年、新撰組の前身である浪士隊が江戸に集結し、京都へと向かいました。この年はアメリカでリンカーンが奴隷解放宣言を行った年でもあります。その前年に京都守護職となった会津藩の松平容保によって京都に残った浪士隊は幕府の警護の任務を与えられます。将軍の警護にあたりながら七卿落ちと言われる政変を制圧し、その年に新撰組の名を与えられます。幕末という新しい時代の幕開けとも言うべき時期、討幕派とそれに対抗する幕府派による争いが絶えることのなかった激動の時代でした。その時代を治めるために幕府が厳選し力をもって制圧しようとした集団がこの新撰組であったといえます。
■新撰組の組織
新撰組は当時では非常に珍しい小隊制を取り入れていました。浪士隊から新撰組初期、全盛期と整備されながら組織構成は充実していきました。中でも最も充実していたとされる慶応6年頃の組織図によると、トップである局長に近藤勇、局長の補佐役である副長に土方歳三、そして参謀に伊東甲子太郎という三役がいました。三役の中で副長が最も強い指揮権を持ち、その下には勘定方、副長助勤、監察というグループと迅速な命令系統が整備されていました。つまり副長であった土方歳三が隊のすべてを取り仕切る形でした。新撰組の稀に見る見事な機動力は、この土方歳三の人となりによって発揮されたものともいえます。責任感、人望、知識、そして先見の目を持った土方によって新撰組は成功を収めていたといえます。